高気圧・高濃度酸素処方の原理と効用

京都大学大学院人間・環境学研究科 石原昭彦


高気圧・高濃度酸素処方とは、「高気圧」と「高濃度酸素」の利点を併用して若返りや健康・体力の維持・増進を目指すことを目的とした方法です。 現代人は、大気汚染、環境破壊、部屋の換気不足、運動不足などにより酸素不足に陥っています。ストレス、慢性疲労、喫煙や飲酒によっても酸素不足になります。酸素不足は、細胞の代謝や活性を低下させ、種々の病気を引き起こします。高濃度の酸素を吸入するとヘモグロビン (酸素を運搬する物質で赤血球中に存在する) に多くの酸素 (結合型酸素) が供給されます。一方、気圧を上昇させると血液やリンパ液中にガス化した酸素 (溶解型酸素) が直接溶け込みます。高濃度酸素と高気圧の効果を併用すると結合型酸素と溶解型酸素をともに増やすことができ、これにより体内に十分な酸素を効率よく供給できるために若返りや健康・体力の維持・増進を期待できます。
【原理】

人が1 名入ることのできる簡易型のタンク (酸素カプセル) 内の気圧を高めて、さらに酸素濃度を高めます (通常の酸素濃度は20.9%です)。これによって体液、リンパ液、血液中の結合型酸素と溶解型酸素を増やすことができるために身体機能を向上させて健康や体力の維持・増進を期待できます。特に溶解型酸素は大変小さいために細くなった血管 (毛細血管) を通ることができ、体の隅々にある細胞の代謝や活性を増大させます (このような変化は高濃度の酸素を吸入しただけでは生じません)。
【効果】

酸素カプセルを使用すれば、気圧や酸素濃度を正確にモニターして実験が行えます。研究室では、酸素カプセルを開発して下記の項目について分析を行っています。また、実験動物用の酸素カプセルを使用して様々な疾患モデル動物への効果を検討しています。

1. 血流量 2. 皮膚温 3. 血圧

4. 酸素飽和度 5. 筋硬度 6. 心拍数

7. 血糖値 8. 乳酸値 (疲労物質) 9. 血液性状 (さらさら血など)

実験動物は実験終了後に解剖ができますので、形態、機能、生化学的な特性などの分析から詳細な検討が可能です。肥満する糖尿病動物、肥満しない糖尿病動物、高血圧動物、虚血動物などに対する酸素の効果を検討しています。 酸素カプセルにより認められた効果 (改善) としては下記に対するものがあります。

1. 冷え性 2. 筋肉の痛みや疲労 3. 全身疲労や倦怠感

4. 喘息 5. 肩、腰、肘、膝などの痛み 6. 乾燥肌

7. 過剰な体脂肪や内臓脂肪 8. 高血圧・低血圧 9. 二日酔い

10. 頭痛 11. 貧血 12. むくみ

13. 生理痛 14. 糖尿病 15. 白内障

16. スタミナ不足 17. 精力減退 18. シミやソバカス
【圧力への対応】

酸素カプセルではカプセル内の気圧を上げるために、飛行機および車で高所に上ったときと同じような圧迫感を耳に感じます。耳に圧迫感がきたときは、あくび、唾を飲むなどして耳抜きをします。耳抜きに不安があるときは、初めから耳栓を使用します。ガムを咬んだり、飴をなめても効果があります。
【効果を得るには?】

初めてのときは、緊張 (興奮) と興味でなかなか効果は得られません。2回目以降になるべくリラックスして眠ることが出来れば、身体からの酸素吸収力が高まり効果が現れます。酸素カプセルは毎日入る方が効果はありますが、無理な場合でも最初は最低72時間以内に入ることをお薦めします。72時間を経過すると体内の酸素濃度が通常に戻ります。したがって、2回目以降は最低72時間以内に1回の割合で体験して下さい。それでも効果が得られない場合は酸素カプセルの効果は無いかもしれません。もし、それで効果が現れるようでしたら1カ月間続けて下さい。1カ月を過ぎれば、1週間ごと、2週間ごとなどの効果が失われない「酸素カプセルに入る期間(間隔) 」を自分で探して下さい。そして、その後は酸素カプセルに入る期間を徐々に延ばして下さい。


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